夜明けの和田倉濠 [ホテル]
まだ薄暗い、朝のパレスホテル東京。
見上げると、重厚な石造りの外観は、
西洋の神殿のような堂々とした印象。
植栽や、濠(ほり)の石垣のうような壁のデザインは、
日本の城を思わせる品格のある佇まい。
温かみのあるエントランスから、
和田倉濠(わだくらぼり)を臨む、
オールデイダイニング グランドキッチンへ。
朝の静かな和田倉濠。
水面に周囲の木々が映り、高い建物が視界に入らないので、
都心にいることを忘れさせてくれる。
屋外用の暖房設備が設置されたテラス席。
肌寒い朝なので、室内窓際のテーブルへ。
料理が整ったブッフェボード。
ジュースやシリアル,サラダやコールドミート,
温かい料理は、奥のオープンキッチン前に。
そして、窯のあるパンとデニッシュのコーナーはラウンジ側。
搾りたてのジュースたち。
グリーンの野菜ジュース,すっきりした酸味のグレープフルーツジュース,
爽やかなオレンジジュース。
そして、トマトの美味しさを再確認するトマトジュース。
甘さと酸味のバランスが美味しい。
どれも、野菜やフルーツの新鮮さを感じる出来たて。
木製のプレートに並ぶパンと
カラフルなデニッシュは、どれを選ぶか迷ってしまう。
グレープフルーツ,ベリー,チョコレート,アプリコット,洋梨などの
デニッシュは、後のお楽しみ。
まず、クロワッサンとバケットを、壁面の窯で軽く温めてもらう。
このパンコーナーは、スタッフがゲストのオーダーでパンをカットしたり、
窯で温めてくれるサービスが、うれしい。
軽いクロワッサン。
温かいパンには、バターが美味しい。
温かい料理はディスプレイが美しい。
向きが揃ったクリスピーベーコンや、
カラフルなココット鍋に、料理や野菜。
それぞれの食材に合う調理法で丁寧に作られている。
バターの焦げ色が美味しいプレーンオムレツに、
クリスピーベーコンを。
ふんわり仕上げたオムレツにベーコンの塩味。
なくなるとスタッフが足してくれる温かいコーヒーに、
やわらかなブリオッシュと、トーストしたレーズンブレッド。
きれいに並んだオレンジ色のスモークサーモンは、
しっとりして美味しい、付け合わせにケッパーとレモン。
絶妙の火の通し具合の鶏は、やわらかく、
彩りのピンクペッパーと松の実を添えて。
蒸したサツマイモは甘く、
マリネしたキュウリは新鮮。
プロシュート,ラタトィユ,ピクルスなど、
様々な味を楽しむ。
アルミホイルで保温した大きな塊のジャンボン ブラン。
ロゼ色のようなピンク色に、粒マスタードとボイルした野菜たち。
グリーンの、芽キャベツ,オクラ,ブロッコリー。
ホワイトの、カリフラワー,ペコロス,ヤングコーン。
それぞれ別のココット鍋で蒸し煮してある気配り。
しっとりたベーコン、チポラタ ソーセージと
カットしたトゥールーズ ソーセージに、スクランブルエッグ。
ソテーしたマッシュルームと、ローズマリーが香るポテトは、
どこか秋の収穫をイメージさせる。
トゥールーズ ソーセージは、香草の香りとジューシーさが美味しい。
ブルーチーズや、山羊のチーズには、
ドライフルーツを添えて。
フレッシュなカットフルーツと、シロップ漬けのフルーツには、
ミューズリーを添えて。
コーヒーをお替りして、
ベリーの酸味が美味しいパイと、
こぼれるほどレーズンを巻き込んだデニッシュ。
都心に居ながら、広々した贅沢な空間と、
木々の緑が、朝の気分を豊かにしてくれるホテル。
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