華頂山の夜 [ホテル]
日没とともに静かに暗くなった京都の街。
ウェスティン都ホテル京都の奥、
華頂山の中腹にある数寄屋風別館 佳水園(かすいえん)に
明かりが灯る。
ゲストルームに丸い盆が運ばれて、
夕食の時間が、はじまる。
ホテルの本館から料理人が来て、専用の厨房で生れる料理たち。
如月(2月)の献立、まず、先附は紅梅の小枝が添えられている。
節分らしい鰯の香梅煮,春近し菜種昆布〆,
口に広がる金柑の香り、金柑に詰めた芹と京揚げの白和え。
椀の蓋を開けると、澄んだ出汁の沢煮仕立て。
上品な中に、ほのかに香る金華ハム。
中華の食材、金華ハムの上品な出汁は絶品。
コースを乱さず、日本料理になっている。
向附、焼霜の中とろ、新鮮な平目の薄造りの花が咲く。
焼肴は、香ばしい柚子味噌が香る海老芋。
節分の柊が添えられる。
炊合、寒い京都に相応しい蕪蒸し。
魚は金目鯛、餡が体を温めてくれる。
強肴は、山椒塩でいただく蟹の変わり揚げ。
色鮮やかな伏見唐辛子と牛蒡。
歯応えのある飯蛸と黄韮の芥子酢味噌和え、独活を添えて。
瑠璃色の器が美しい。
京都の街の北に位置する京北町(けいほくちょう)で、
天日干しにした、お米を炊いた御飯。
山芋,鶉卵を添えた横輪鰹の叩きで、
お替りをして、たっぷりいただく。
京桜味噌仕立ての碗、
佳水園の表わすアイコン、かわいらしい若い瓢箪の漬物。
水物は、甘い甘いデコポンを添えた、
甘い甘い大粒の苺のシャンパン寄せ。
品のあるシャンパンの使い方。
趣向を凝らした料理の数々を座敷でいただく贅沢な時間。
唐長の京唐紙を使った襖紙は部屋毎に異なる。
照らされた模様は、朽木雲の柄。
建物を設計した村野藤吾による照明。
古さを感じないシンプルで斬新なデザイン。
敷かれたヘブンリーふとんに横になって、
ゆっくりと休む、外は京都の寒い冬の夜。
gorosanおはようございます。
温泉に行ってるかの様。。。
凄いおもてなしなんでしょうね。
ゆっくりとした時間でいいですね。
いつもの洋のイメージじゃなくて今日は和!!ですがgorosan似合いますよ!
どれも美味しそうですし1度は行ってみたいです。
by mayu (2011-03-02 06:00)
京都に生まれ育ってウン十年ですが、
あの都ホテルにこんな別館があるのを初めて知りました。
お料理も素敵で、同じ京都でも別天地のようですね。
by ICKW1967 (2011-03-04 12:55)